永久なる春の追悼曲(第七話)紫天宮と罪の術式(1)
1 祝祭と密約 五月、盛春を過ぎたゴールデンウイークの休日。諦念も悲嘆もすべて飲み込んでしまいそうな蒼い空の下。陶春県青雲市、永春大社にて、とあるビッグカップルの結婚式が行われた。白透光宮家傍系の結城疾風博士と、地元の有力者である海軍大佐・久雄氏の長女、久雄楓。夜空を探してロン … ...
1 祝祭と密約 五月、盛春を過ぎたゴールデンウイークの休日。諦念も悲嘆もすべて飲み込んでしまいそうな蒼い空の下。陶春県青雲市、永春大社にて、とあるビッグカップルの結婚式が行われた。白透光宮家傍系の結城疾風博士と、地元の有力者である海軍大佐・久雄氏の長女、久雄楓。夜空を探してロン … ...
5 荒れるA組 翌朝、クラスに復帰するとたしかに雰囲気が悪かった。 登校して自分の席に着くと、友人の徹がいそいそとチクってくる。 「清矢。手塚なんだけど、『海百合党』だし怪しいぜ。行方不明のお兄さんのニュース、すっげー喜んでた」 「確かに、いい気分じゃねーけど、喧嘩売るのはヤ … ...
1 もう一人の男 その男は清矢より七センチ背が高く、渦中の少年が求めるものすべてを備えていた。順和二十七年(ロンシャン歴After Katastrophe 1309)八月末日、北陸新潟県月華神殿より帝都に帰還した祈月清矢を待っていたのは、祈月軍閥参謀、二十六歳の伊藤敬文元少尉 … ...
アルカディア魔法大学は新入生の入寮をひとしきり終え、後は入学式を待つばかりとなっていた。魔力選抜十二番通過の櫻庭詠(さくらば・よみ)は聖属性塔を出て、ちょうど学園都市中心部に位置するローク神殿付属・風属性塔に向かっていた。 ...