Hugo を使った 個人サイトの作り方 0 発起篇
個人サイトを作成するときの使用ツールとしてまず最初に候補にあがるのは WordPress でしょう。利用サイトも多く見つけられます。しかし、Wordpressや他CMSのような動的生成サイトの場合、万一のサイトデータ復旧が面倒です。
また、セキュリティリスクもあり、メンテナンスのためには日々多数のプラグインや本体のアップデートに対応しなくてはなりません。
そのような問題を解決する手段として、 静的サイトジェネレータ(Static Site Generator) があります。ローカルでサイトデータを出力し、それをアップロードという形を取ります。メリットは高速なこと、バックアップデータがとりやすいこと、セキュリティが堅牢なことです。
私は長らく静的HTMLのみで小説サイトを構築してきました。
- ローカルに常にファイルをとっておけること
- デザイン等の変更がテキストエディタのみできめ細かく行えること
- 軽いこと
などが理由です。しかし、長年の運営でファイル数が多くなってきてしまい、サイト構成やデザインの変更のメンテナンスコストが無視できないレベルに達しました。
PHP などでWebサイトのパーツ切り分けを行い、サーバーサイドで合成するという形での省力化も考えましたが、一念発起してSSGを利用することにしました。利用するサービスは Hugo です。
個々のコンテンツをシンプルなMarkdownファイル(*.md)で管理し、HTMLテンプレートで実際のサイトを出力します。Markdownファイル自体は特別な記法で書かれたテキストファイルに過ぎません。
古のブログツール bloxsom に似た思想といえます。
さらに、Go言語で書かれているためサイト生成が高速なのもうれしいところです。私の環境では、293ページを生成するのにかかる時間は1.5秒ほどです。
これからHugoを使ってサイトを実際に作っていきたいと思います。サイトの実例はリニューアル完了時にhttps://nov.akikaze.net/
に公開されます。
ちなみに著者にプログラミングの素養はありません。がんばるぞ!