
召しませ特製Energy Cell!
清矢くんが草笛家のピアノ部屋で楽譜みて唸ってる。 「えっ、ここも転回和音なのか? ったく、調性どれだよ~! 全然わかんねぇ」 しばらく鉛筆片手に楽譜とにらめっこしつつ、ところどころに英字記号を書き入れる。そして机に座ったまま肘をついて、前髪をぐしゃぐしゃ。雑誌の投稿欄読んでた … ...
清矢くんが草笛家のピアノ部屋で楽譜みて唸ってる。 「えっ、ここも転回和音なのか? ったく、調性どれだよ~! 全然わかんねぇ」 しばらく鉛筆片手に楽譜とにらめっこしつつ、ところどころに英字記号を書き入れる。そして机に座ったまま肘をついて、前髪をぐしゃぐしゃ。雑誌の投稿欄読んでた … ...
金曜は同室の黒須イアソンが全コマ授業の日で、俺は餌付けかよって思いながらもガムとかロリポップとかジュースとか、ともかくしゅわしゅわ甘いものを用意して、あとは念のため、一応念のためにハンドクリームの残量を確認して部屋もばっちり掃除した。四限が終わると俺は清矢くんを誘った。 ...
ウィリアム・エヴァ・マリーベルは困っていた。 なぜなら、隣で恋人の祈月夜空が寝ているからである。 ここは寝台ではなく、アルカディア魔法大学の図書館だ。天井に至るほどの高い本棚が連なり、古代の印刷物や魔術師個人のグリモワールまで、ぎっしりと知識がつまっている象牙の塔の本拠地 … ...