Entries

Icon of admin
あおうま
てがろぐのスキンを配布するために弄り回してます。
動作サンプルは…ここでいいような気もするけどR18とかBLもあるんだよね。
まぁ、見ようと思わなければ見られないだろうからどうでもいいといえばそう。#てがろぐ #サイト作成
Icon of admin
あおうま
てがろぐスキンの文字用テストです。
横着せず別のてがろぐ立てろよとか言わない

この古い祭の縁起となっている恋物語(ロマンス)を理解するには、七月七日には宮中においてこれら星の神々にお供えをする行事が行われてきており、その故事を知る必要がある。伝説そのものは中国から由来したものであるが、日本で一般的に知られているのはつぎの物語である――
 天界の大神には、タナバタツメ(棚機津女)という可愛らしい娘があったが、父なる王のために一日中織物を織って暮らしていた。姫は自分のこの仕事を気に入り、喜んで機織をしている。ところが、ある日、王宮の戸口の織機の前に座っていると、若い農夫が牛を牽いて通りかかるのを見かけた。すると、この若者をすっかり気に入ってしまった。父なる天帝は、娘の密かな願いを察して、若者をその夫とした。けれど、結婚した若い二人は互いを好きで堪らず、天界の神への務めを怠った。やがて機織機の杼いの音も聞かれなくなった。また、牛も放ったらかしにされて天界の草地をさ迷っている。このため天帝は快く思われず、ついには二人を別れさせになった。二人は以後、天体の川を挟んで別々に暮らすようにと申し渡された。ただし、一年に一度だけ、七番目の月の七番目の夜にだけ、互いに逢うことが許された。小泉八雲 銀河のロマンス



※↑のように引用内で自由記法で「F:cite:」を使うと引用元表記になります。

太字斜体下線小文字色付き背景色つき、ここからは隠す表記⇒思ふことさしてそれとはなきものを秋の夕べを心にぞ問ふ(後鳥羽院の宮内卿)畳む


#サイト作成 #てがろぐ #動作テスト
Icon of admin
あおうま
てがろぐがメジャーアップデートしたし、何かベータ版で新しい機能が追加されているようなので、スキンも少しいじってみた。

このスキン、配布しようと思っていたんだけど、素晴らしい作品が続々と出てくるのでだんだんしり込みしていた。まぁこういうブログタイプのを使おうって人もいるかもしれないし、とりあえずコンテンツを増やしたいのでやっぱり配布しようかな~と思ってる。
当時はこういうタイプのスキンがなくていろいろと面倒だったんですよ。

#サイト作成 #てがろぐ
Icon of admin
あおうま
カプなりきり100質は義務なのでやりました。

カップリングなりきり100の質問 BY 南斗あきらさま
櫻庭詠×祈月清矢(1/2)


1 あなたの名前を教えてください
清矢「祈月:清矢だ。Sacrid Arrows Never Break! すがすがしき破魔矢の意」
詠「櫻庭詠。さくらば・よみと読みます。『黄泉』とか『夜見』じゃないんでよろしく」
清矢「その漢字表記はイジメってやつだろ。おーよしよし、よしよし詠」
詠「あははは……はぁ」

2 年齢は?
詠「十八歳。清矢くんと同い年だ!」
清矢「詠はさそり座だな。それで俺はかに座。甲殻類カップルってことか……なんか気持ち悪いな」
詠「清矢くん……じゃあ何座の男と付き合うわけ?」
清矢「もうちょっとだけズレてれば詠もおとめ座かてんびん座だったんだけどなー」
詠「俺、星占いなんか信じてないよ」
清矢「嫉妬深くて独占欲が強く耐えるタイプで真面目か~。そのまんまじゃん」
詠「え……じゃあかに座は?」
清矢「ははは。家庭的で浮気性で脇役だが人気者タイプだってさ」
詠「その要素全部は両立しねーよ! やっぱ信じない」

3 性別は?
詠「男気全開っ。女々しいなんて絶対に言われたくないな」
清矢「まぁなー、俺が女だったら詠も充希もその他も全員、悪い虫だから」
詠「なんでだよ! 十四のとき俺、清矢が孤児になるくらいならヨメにしてやるって言ったじゃん!」
清矢「皇太子殿下や冬宮にまで嫁入りできる家柄だぜ? さすがにてめーらはありえない」

4 貴方の性格は?
清矢「ナルシストだが冷静沈着。直す気はないからな」
詠「熱血! そして純情! 真面目で一本気!」

5 相手の性格は?
清矢「『気は優しくて力持ち』じゃないとダメだぞー」
詠「えーと、某ジャイアン」
清矢「てめーな! 何が某ジャイアンだよ! 何も伏せてねーじゃねーか!」
詠「俺には瞬間的にキレてくるよね?」
清矢「いつもはもっと優しいだろーが!」

6 二人の出会いはいつ?どこで?
清矢「常春殿練兵場で、十一の春。あの時詠ってシャイボーイだったよな」
詠「あの……シャイボーイって笑うところかよ……! もう馬鹿にすんな」
清矢「俺、あの時どうして先生じゃなくてお前から剣技教わるんだろうって少し不思議に思ってた」
詠「あのな清矢くん……俺もそろそろキレてきたよ?」

7 相手の第一印象は?
清矢「シャイボーイ」
詠「……もういい、正直に言う。弱そうなやつ!」

8 相手のどんなところが好き?
清矢「かわいいところ」
詠「うーん……綺麗でかっこよくて強気で凛としてるとこ……」

9 相手のどんなところが嫌い?
清矢「人目をはばからずベタベタするとこ」
詠「……それを嫌がるとこ」

10 貴方と相手の相性はいいと思う?
清矢「エターナルベストフレンド!」
詠「よくわからないけど大好きだ」

11 相手のことを何で呼んでる?
詠「清矢くん」
清矢「俺は『よみ』って呼んでる。それでいいって言われてから」

12 相手に何て呼ばれたい?
清矢「清矢サマって呼んでみたら?」
詠「嫌だ。友達だもん」
清矢「その快楽に酔えばいいじゃん」
詠「快楽? 屈辱の間違いだろ!」

13 相手を動物に例えたら何?
清矢「わんこ」
詠「せめて狼にしとけよ!」
清矢「まぁ餓狼だな。よーしよし、どうどうどう」
詠「清矢くんは銀狐だよ。銀狐」
清矢「俺も銀狐亜種に生まれてたら『ごんぎつね』で泣けたのかなぁ……」
詠「べつに白狼に生まれててもフツーに泣けるよ! そういうとこだろ、ホントに」

14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる? & 15 プレゼントをもらうとしたら何がほしい?
清矢「あげるとしたら服一式かな~。無個性で好感度高いやつ」
詠「いつも身に着けられるアクセちょうだい。おそろいの指輪とか」
清矢「すでにお揃いのペンダントがあるだろ。桜の花びらの」
詠「それは常春殿が作ったやつじゃん……清矢くんからの愛がほしいの!」

16 相手に対して不満はある?それはどんなこと?
詠「意地悪なとこ」
清矢「優しいほうだと思うけど? あー、イジリがちではあるな。反省する」

17 貴方の癖って何?
詠「クセ? とくに気にしてない」
清矢「ん、俺は腰に手をあてて立つとか、あと異論があるときは首をかしげるとか、ポケットに手を入れるとかやるほうだな、あと我慢してるときは唇を噛んじゃう」
詠「俺、腕組みはしてるかも……」

18 相手の癖って何?
清矢「詠はね、退屈な時は脚に出るね。あとまぁ、椅子には深めに座ってる。イライラしてるときは容赦なく睨んでる。歯も食いしばってるし。それと多人数で話すときむやみに相槌はうたないよな」
詠「そっか。清矢くんよく見てるね。瞬きしながら俺の事見てるのは何?」
清矢「SOSだよ」

19 相手のすること(癖など)でされて嫌なことは?
詠「ケモミミ撫でたり頭撫でたりしすぎだろ」
清矢「それだけ詠がカワイイんだよ。わかれ」

20 貴方のすること(癖など)で相手が怒ることは何?
清矢「あんまり人前で堂々と抱き着くなよ」
詠「だって。清矢くんが好きなんだよ、俺」
清矢「ちゃんとした場ではもうダメだろ、じゃれ合いは」

21 二人はどこまでの関係?
清矢「ふふ。どこまでだと思う?」
詠「……や、ヤってるよ。隠す必要ねーだろ!」

22 二人の初デートはどこ?
清矢「渚村じゃねーのか、多分」
詠「常春殿だよ。一緒にまわったろ」
清矢「恋人になってからじゃないな……じゃあ松瀬の町か」
詠「うーん? 恋人になってからは大社でしょ」

23 その時の二人の雰囲気は?
詠「手つないだり、おでこくっつけたり、ともかく幸せだった」
清矢「あ、やっぱり大社かもな。屋台行ったり観光した。俺も楽しかったよ」

24 その時どこまで進んだ?
清矢「十四のときだし、キスどまりだよ」
詠「……その後五年間もキスどまりだとは思わなかった」
清矢「もっと他の事もしたかった」
詠「……たとえば何」
清矢「『キスより前』に位置づけられることぜんぶ」
詠「俺、そんなのよくわかんないよ……」

25 よく行くデートスポットは?
詠「大社」
清矢「アルカディア魔法大学に来てからの答えにしろよ」
詠「それだと! ゴント山になっちゃうじゃん!」

26 相手の誕生日。どう演出する?
詠「清矢くん、大社でおみくじ引こう。それからみんなで騒ごうぜ」
清矢「詠はいっつもそれだな。構わないけど。俺は秋の渚で誰も見てない光景をふたりで独占して太陽の下でキスしたい。それから押し倒しちゃってちょっと濡れたり砂で汚れながら遊びたい。日が暮れたらどっか食いに行こう? 予約なんかしないで、気取らないとこ。そしたら買ってあったプレゼント渡すよ」
詠「え、え、ちょっと……! じゃあ、今年はそうしてくれよ!」

27 告白はどちらから?
詠「俺からだよ……!」
清矢「うん。ごめん。鈍感で」

28 相手のことを、どれくらい好き?
詠「清矢くんのためなら死ねるぐらい好き」
清矢「そんなことは頼んでない。お前は俺の護衛だし、一緒に生きるのは任務だろ」

29 では、愛してる?
清矢「愛してるよ、詠」

30 言われると弱い相手の一言は?
詠「……さっきの一言だよ」

31 相手に浮気の疑惑が! どうする?
清矢「ははは……詠もやるなぁ」
詠「マジでもうありえない。三日三晩閉じ込める」

32 浮気を許せる?
詠「ゆ、許せねーーー、でも、別れるくらいなら……!」
清矢「許せる方だけど、妬ける」

33 相手がデートに1時間遅れた! どうする?
詠「一時間は遅れすぎだろ! あと十分待ったら帰るからな!」
清矢「うーん、二時間くらいは待てるかな。本でも読んでりゃすぐだろ」

34 相手の身体の一部で一番好きなのはどこ?
詠「うーーー、顔」
清矢「マジで? でも俺も詠の笑顔が好き。あとはキュッと上がったケツかな♥」
詠「えっ、い、嫌なんだけど……なんで俺の尻?」

35 相手の色っぽい仕種ってどんなの?
詠「上目遣いで俺を見たり、キスねだってきたり、抱きついてきたり、ベルトのバックルさわられたり」
清矢「戦装束着てるときのボタン止めたり紐結んだりする仕草♥」
詠「あのさ~、清矢くんって実はけっこう俺のこと好き? 俺そんなとこ見られてるなんて思ってもみなかったんだけど……」
清矢「いまさらだろ、一生懸命おしゃれしてる詠って可愛いよな」

36 二人でいてドキっとするのはどんな時?
詠「ボタンとかファスナーとかに手ぇかけられるとき」
清矢「なんかあからさまにエロい瞬間がドキッとするってこと?」
詠「あ、あとは急にキスしてくるとき。わざとしおらしさ装ってるとき」
清矢「詠は俺が手なずけてるって実感できるお答えだな。よーしよし、イイ子♥」

37 相手に嘘をつける? 嘘はうまい?
詠「つけるけど、バレちゃう」
清矢「俺は詠にはウソつかないよ」

38 何をしている時が一番幸せ?
詠「清矢くんと抱き合ってるとき」
清矢「殊勝だな~、俺はピアノが上手く弾けたときかな」

39 ケンカをしたことがある? & 40 どんなケンカをするの? & 41 どうやって仲直りするの?
詠「しょっちゅうじゃね?」
清矢「ん~? からかったりイジったりしてるのはケンカに入るのか?」
詠「殴り合いはしたことない……清矢くん殴るのは気が引ける」
清矢「意見が合わないときは互いに無視って感じだな」
詠「俺からはあんまり謝んねーかも」
清矢「詠にはちゃんと謝罪しときたい。一番身近にいてくれる人だから」

42 生まれ変わっても恋人になりたい?
清矢「うーん、生まれ変わりをあんまり信じてない……」
詠「俺はなりたい! 清矢くんとは恋人同士がいい」
清矢「親友じゃ足りねーの?」
詠「答えはとっくに出てる。何度だってやり直したい!」

43 「愛されているなぁ」と感じるのはどんな時?
清矢「詠が『清矢くん!』って呼んで駆け寄ってくるとき」
詠「清矢くんが俺の胸にすりすりする時」

44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?
詠「からかったりとかイジったりとか。ふつー、自分の彼氏にそんなことする?」

45 貴方の愛の表現方法はどんなの?
清矢「イジリ愛です♥」
詠「ざっけんな! 俺のはストレートだよ、抱きついたりじゃれついたり」

46 もし死ぬなら相手より先がいい? 後がいい?
詠「あーっ、後かなあ。俺は清矢くんの護衛だし」
清矢「後にしてくれんの? 俺、ちゃんとその時もお前のそばにいられんのか不安。葬儀でも絶対ありがとって言うよ」

47 二人の間に隠し事はある?
清矢「ないよな」
詠「ないよ」

48 貴方のコンプレックスは何?
清矢「詠の赤ちゃん孕めないこと」
詠「清矢っ……! 俺、俺はそんなの構わね~よ!」
清矢「優しいんだー。あとは女形みたいに思われることかな? そんなに駄々漏れかね。女装趣味はないんだが」
詠俺は……清矢よかアタマ悪いこと。あと、エッチ下手なこと……」
清矢「鋭意努力してくれよなー」

49 二人の仲は周りの人に公認? 極秘?
清矢「公認」
詠「そうだよね、俺の存在は公式だから」

50 二人の愛は永遠だと思う?
詠「永遠じゃないっていう前提の質問だからムカつく」
清矢「たとえいつか途切れたとしても俺はべつにかまわない」
詠「なんで! 永遠だよ」
清矢「……だってその都度真実だったから」畳む


#詠×清矢 #オリキャラ設定 #ComingOutofMagicianYozora #[創作BL]
Icon of admin
あおうま
#[創作BL版深夜の60分一本勝負] #[充希×清矢]

お題「照れ隠し」「かじかむ指先」
望月充希×祈月清矢(Arcadia Magic Academy Ver)

 クリスマス休暇が始まった。全寮制かつグローバル規模のアルカディア魔法大学では、一ヶ月程度の休みでは里帰りには充分でなく、とくにアジア圏の学生たちにとっては、聖属性塔カセラドルで行われるミサに参加し、故郷へ手紙を送る程度が関の山で、中には直後に迫った卒論の締め切りや、テストに備えて勉強にいそしむ者までいる。
 望月充希および祈月清矢の寄る風属性塔では、大勢を占めるローク神殿出身者たちが神殿に呼び返され、いつもよりも静かであった。
 清矢と幼なじみの櫻庭詠は聖属性塔の居残り組というわけで、宗教も違うのに便利にミサの裏方にこき使われている。ハロウィーンの学園祭からのイベント続きに、少々疲れはててもいるようだった。
 ルームメイトの清矢は、恋人である詠の不在をとくに気にした様子もない。彼もまた普段の多忙ぶりを返上せんと、勉学に励む徒であった。ぴんと立った狼の獣耳をときおり弄り回しながら、デスクに向かってペンを持ち、魔導書やテキストを繰っている。
 ヨーロッパ諸国の冬である。おまけに個別の部屋には暖房は入っていないから、非常に寒い。充希はミトンの分厚さに四苦八苦しながら、着込んだミリタリーコートのジッパーを首もとまでしめきった。ベッドに座ったままちょっかいをかけてみる。
「清矢くんは、クリスマスだけど詠ちゃんとデートしないの?」
「店も閉まってるし、何するって言うんだ? せいぜいふたりで甘ったるいホットココアでも飲んで……っていう具合だろ。夜空とマリーベルじゃないんだぞ。今更だ」
「俺はしたいけどね、恋人とデート。あーあ、ローク神殿の女の子たちはみんな帰っちゃったしつまんなーい」
「レダ・アチュアンとは反対だって何度言ったらわかる。神殿の巫女だぞ? 大事にしかならない……ラブ・アフェアが欲しいだけなら、観光客でも捕まえればいい」
 清矢の言葉はなかなか辛辣だった。充希は悔しまぎれにため息をつく。一年年長の彼は、いまだに女の子や、あるいは相性よろしき男の子と、体の関係にまで至ったことがなかった。シャギーショートに大柄な体躯、ひょうひょうとした優し気な性格と、モテ要素自体は揃っているのにである。ダサ坊の詠までもが清矢との間で童貞を卒業しているというのはあまり気に食わない事実であった。
「ラブ・アフェアが欲しいだけだから……清矢くん、相手してくれる? 俺も詠ちゃんくらいには肉体派だよん?」
「サイッコーに性欲をもて余したって感じのお誘いだな。いいよ、ちょっとだけなら」
 清矢は軽く了解して充希の膝の上に腰を下ろしてきた。完全に体重をかけていないために、ふわっとした感触が腿にかかる。狐亜種とまではいかないが、立派な尾が膝を撫でてかすかに暖かい。
「ふふ。詠よか気持ちヨくしてくれるよな」
「うん……清矢サマの仰せの通り♥」
 腰に手を回して、白狼の尾を撫でる。背中にまで手のひらを滑らせ、キスを……しようとすると巧妙にずらされてかわりに獣耳を舐められた。
 ふと見つめあう。黒目がちで、何かしら訴えるような潤いのある瞳。睫毛も長くまぶたを縁取る。小さめな鼻にこれまた慎ましげなふっくらした唇。そんな乙女のような整った顔立ちなのに視線はどこかしら冷たい。
 ……この子が女の子だったら詠ちゃんなんかに渡しはしないのにねぇ。
 充希ははめていた手袋を外して手の甲に自身のそれを被せた。清矢の冷えきった指を温めるように握りこむ。しばらくそうして体温を分けてやると、清矢は思いきりよく膝から立ち上がった。
「単に人肌恋しいってだけだろうしこれで終了。充希だってルームメイトに尻狙われたくはないだろ?」
「えーっ、俺そっちなワケ?」
「そっちが嫌なんてワガママじゃない? 詠から奪いたいならそれくらい言わないと」
「何それー。なんか、体よくつまみ食いされたって感じだけど」
「ごちそうさまでした♥️ でも、充希に抱かれるヤツは幸せだよ。俺相手でもこんな、優しいんだし」
 清矢は柔らかく笑むと、先ほどよりは少し温もった指を絡ませてきゅっと恋人繋ぎをしてきた。そうして握った指にちゅっとキスを落とす。充希は呆れて茶化した。
「ホント、清矢くんも女殺しだこと」
「まーなー、お前とレダの関係には口出ししちまってるし。でもこの程度で止まるんなら安いものってか」
 照れかくしでぶつぶつ言うのも気が置けない感じがした。暇つぶしにはなったし、せいぜい誤魔化されてやることにした充希は、するりと逃げるように繋いだ手を離す。……このお遊びは、もう一人の友人には絶対に内緒だ。秘密を持ったおかげで少しは孤独な憂鬱も晴れた感じがした。
(了)