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あおうま
J.K ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 』Kindle版

PS5を買ったんでホグワーツ・レガシーをやるためにハリーポッターを全履修しようと思っているんだけど、前の「炎のゴブレット」あたりから一巻が長くなってきていてシンドイ。
今回はハリーもようやく十五歳という年齢になり、思春期まっさかりでイラついている描写が延々と続く。アンブリッジ尋問官も絵に描いたような悪役で嫌な気持ちにさせてくれるw
ただし、魔法省・ダンブルドアたち不死鳥の騎士団・ヴォルデモート卿と三つ巴になってから読み応えは増してきた。また、今まで単なるいじめられっ子に過ぎなかったネビルの活躍も目をひく。この巻でも登場人物の退場があるのだが、なんだかあっけない感じもあった……前の巻とは違って栄えある犠牲にすらなれない。ほんとうに悼んでいるのもハリーのみのような気がして救いないのがリアル。ずっとポジティブな希望を与えてくれていた父親・ジェームズや周囲の友人たちの無遠慮な残酷さみたいなシーンもあって人間模様が複雑。
こんな真実はいままでの幼いハリーじゃ受け止められなかったろうと思う。ただ、スネイプ少年に同情してくれてありがとう、ハリー。やはり物語のヒーローは優しくなくちゃね。
全体的にスカっとするエンタメなシーンは少ない。それにしてもバトルものは魔法中心だと叫んでばっかりになりがちで工夫しなきゃならないなぁと思った。

#ハリーポッター