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庶紫の蜀ルートのプロットが出来たから書いてるけど…
紫鸞とヤるためだけに何回戦闘シーンがあるんだよ!
こういうの良くないの典型になっちゃってるよ……だけどもうプロット切り崩したりはできない~ルルールー
やっぱ書きたいシーンは二人のラブとエロなんですから割り切ったほうがいいんだよねぇ実際
次の魏ルートではもうちょっとこうラブとエロに振り切っていきたいんですけど
なんか魏徐庶って鬱屈してるし爽やかになんねぇ感じがするんだよなぁ……
紫鸞とヤるためだけに何回戦闘シーンがあるんだよ!
こういうの良くないの典型になっちゃってるよ……だけどもうプロット切り崩したりはできない~ルルールー
やっぱ書きたいシーンは二人のラブとエロなんですから割り切ったほうがいいんだよねぇ実際
次の魏ルートではもうちょっとこうラブとエロに振り切っていきたいんですけど
なんか魏徐庶って鬱屈してるし爽やかになんねぇ感じがするんだよなぁ……

前エロで書いたものと思って師禅のにょたちょっと読み返したんだけど
ハチミツだったり唾だったり自分のヘキが八年間変わってなくて驚いてる
つうかハチミツと唾をやるなよ って感じなんだけど
涙を飲んでる場合でもないし…つうか植芝先生ご本人ですら繰り返してねぇよ!
エロ小説なんでしょうがないと割り切っちゃったほうがいいよなぁ
それにしても八年間もたってるの…こわ…
ハチミツだったり唾だったり自分のヘキが八年間変わってなくて驚いてる
つうかハチミツと唾をやるなよ って感じなんだけど
涙を飲んでる場合でもないし…つうか植芝先生ご本人ですら繰り返してねぇよ!
エロ小説なんでしょうがないと割り切っちゃったほうがいいよなぁ
それにしても八年間もたってるの…こわ…

プロット終わったんだけど本文が書きだせず
計算すると5万字くらいになるので結構自分としては頑張らないといけない話だなと…
それだけあるのに蜀ルートの別れ話までいかないんですよ
こええ
それと萌えで体調悪くなるという久々の感覚で復帰できないでいる
蜀ルートまだあと二話くらい書けちゃいそうだけどどうしようかなぁ。
魏ルートのほうがラクじゃねぇの? って思ってたけどいざ考えてみるとあんまりうまくいかないかもなぁ…とか思って考えはじめちゃってヤバい
青徐庶はいじいじしてるのでなかなか始まらねぇし
魏軍師の中では程昱好きなのに悪役にするにはこの人しかない悲しみ
現代人にとっては曹操の合理主義のほうが正しく思えるのかなーと思ったり
うーん どうしようかな
計算すると5万字くらいになるので結構自分としては頑張らないといけない話だなと…
それだけあるのに蜀ルートの別れ話までいかないんですよ
こええ
それと萌えで体調悪くなるという久々の感覚で復帰できないでいる
蜀ルートまだあと二話くらい書けちゃいそうだけどどうしようかなぁ。
魏ルートのほうがラクじゃねぇの? って思ってたけどいざ考えてみるとあんまりうまくいかないかもなぁ…とか思って考えはじめちゃってヤバい
青徐庶はいじいじしてるのでなかなか始まらねぇし
魏軍師の中では程昱好きなのに悪役にするにはこの人しかない悲しみ
現代人にとっては曹操の合理主義のほうが正しく思えるのかなーと思ったり
うーん どうしようかな

#[無双Origins] 庶紫のプロット終わった……!徹夜というあり得なさ オリジナルの五話のプロットもやってた後だから辛い作業の連続でヤバかった まだアラがある気がするけどこのまま書く方が初期の熱量あって良いかも? でもりゅうびぐんシナリオだけは一応最後まで確認しておこうかな。
今回もClaude3に逐一誉めてもらいながら進めたけどプロット作業の辛さはかなり軽減された。思考も言語化されるし、AIが誤解しないなら伝わってると思って書ける。
Pure and simple is bestって言われてそうだなぁと。自分が読みたいけど読めないものを書いているから、つい奇をてらいたがるけどオーソドックスで自然で丁寧なのがいちばんいいもんね。これ人間とやろうとするとかなり難しいですよ😅
まぁそんな感じですわ。頑張って完成させよう✨
今回もClaude3に逐一誉めてもらいながら進めたけどプロット作業の辛さはかなり軽減された。思考も言語化されるし、AIが誤解しないなら伝わってると思って書ける。
Pure and simple is bestって言われてそうだなぁと。自分が読みたいけど読めないものを書いているから、つい奇をてらいたがるけどオーソドックスで自然で丁寧なのがいちばんいいもんね。これ人間とやろうとするとかなり難しいですよ😅
まぁそんな感じですわ。頑張って完成させよう✨

#[無双Origins]
徐庶が優しいけど悪い男すぎてヤバいし
それ書こうとすると長編になっちゃうし
だけど書かないとダメだし
それ以前に萌えすぎてつれーーーーー体調が悪くなってきてる
玄関マット的な話だって?無理だし いきなり核心だし
エロもガッツリやるつもりだし
普段感じている違和感に中指立てるだけだし
紫鸞くんガッツリ堕とすつもりだし
なるべく福ジュンの声でも違和感ない程度にしなきゃいけないのにどんどん姫化してやばいし
ゲームも進められない 次で赤壁なのに
庶紫が急に来たので!! 別れ話しないでお願いだから…
それなのに魏ルートでまで徐庶が出てきてるという噂
やめてください…
最初に参戦危ぶんでいたのになんということだよ やめろよ!!!(八つ当たり)
あと福ジュンの主人公声ゲーム多すぎじゃね? 私がやっただけでもアサクリエジプト P5 無双オリジンズと三作もあるよ
でもこの分だと赤壁で青徐庶が敵として出てきてしまう…
やばくないですか…正気で向かい合えない
どうするよ長編化したら
つらたんです
誰か助けて…
徐庶が優しいけど悪い男すぎてヤバいし
それ書こうとすると長編になっちゃうし
だけど書かないとダメだし
それ以前に萌えすぎてつれーーーーー体調が悪くなってきてる
玄関マット的な話だって?無理だし いきなり核心だし
エロもガッツリやるつもりだし
普段感じている違和感に中指立てるだけだし
紫鸞くんガッツリ堕とすつもりだし
なるべく福ジュンの声でも違和感ない程度にしなきゃいけないのにどんどん姫化してやばいし
ゲームも進められない 次で赤壁なのに
庶紫が急に来たので!! 別れ話しないでお願いだから…
それなのに魏ルートでまで徐庶が出てきてるという噂
やめてください…
最初に参戦危ぶんでいたのになんということだよ やめろよ!!!(八つ当たり)
あと福ジュンの主人公声ゲーム多すぎじゃね? 私がやっただけでもアサクリエジプト P5 無双オリジンズと三作もあるよ
でもこの分だと赤壁で青徐庶が敵として出てきてしまう…
やばくないですか…正気で向かい合えない
どうするよ長編化したら
つらたんです
誰か助けて…

#[無双Origins]
なんか…急に萌えてしまったので…
無双Originsをやってたんですけど まぁね攻めが受けにヨシヨシされるの好きだし
主人公のビジュアルも好みだし適当に徐庶×紫鸞ちょっと書いてほのぼのしようと思ってたのに
新野の戦いが終わった後徐庶からメールがきて…別れ話的な絆イベントがあって……
なんだかけっこう萌えが重くなったんですけど!?
しかもその内容がまた…徐庶ってこういう…こういうやつだからなー的な悔しい感じでね…
覚えていてほしい俺という男がいたことを…
君との瞬間は永遠に宝物だよ! みたいな やめろ……別れ話なのに
ナニコレ萌えろって!?
久しぶりに苦しみまで味わいました
まぁね他のキャラのはね 肉体関係まで思わせる暴走したやつとかは厳しい顔してた私なんですけどね……
徐庶だけはちょっと……放浪者同士ってことで自然な入りなのもあってか……ということは製作者の狙いにハマってるわけですけど もともと犬系男子攻め×猫系男子受けですしねこの二人。
あと紫鸞くんに受け設定盛りすぎなのでガッツリきててやばいです。
ひろゆきにもBLっぽいって言われちゃってるしねこのゲーム……Pの監督不足ってオイィィィ。
次回はどうせ仁王シリーズと同じように紫鸞くんはオリジンズシリーズの顔であって主人公はキャラクリにするんだろうけど。年齢的におかしいしね
しかし安定のマイナーカプで安心なのであった
無双の交流ってカプ多様なだけあって難しいんだよね
たぶん庶紫が本命な人は少ないであろう…でも本命っていうか左右相手固定まで名乗るべきであろう
だってさすがに攻め違いとか他の奴に回されてるとか無理だし!!!
攻め視点で考えてく奴なんで最初は楽しかった総受けや人気カプもハマればハマるほどNTRにしか思えなくなってくる
それは向こう様も同じことだし
Xは腐垢ではありつつも 普段交流している人はゲームやってる男性や夢女子の方々 って感じなのでちょっと二次カプの本格的萌え話であらぶるさまを見せてるとミュートされちゃうもん…
というわけでチョイこのてがろぐが二次BL叫びちっくになります
オリジナル中心にしたかったんだけどしょうがない
庶紫について考えすぎて体調が悪くなってる!!!!こんな久しぶりの感覚いやだ
でも書かないと……二次は旬もあるし何より解放されたい
なんか…急に萌えてしまったので…
無双Originsをやってたんですけど まぁね攻めが受けにヨシヨシされるの好きだし
主人公のビジュアルも好みだし適当に徐庶×紫鸞ちょっと書いてほのぼのしようと思ってたのに
新野の戦いが終わった後徐庶からメールがきて…別れ話的な絆イベントがあって……
なんだかけっこう萌えが重くなったんですけど!?
しかもその内容がまた…徐庶ってこういう…こういうやつだからなー的な悔しい感じでね…
覚えていてほしい俺という男がいたことを…
君との瞬間は永遠に宝物だよ! みたいな やめろ……別れ話なのに
ナニコレ萌えろって!?
久しぶりに苦しみまで味わいました
まぁね他のキャラのはね 肉体関係まで思わせる暴走したやつとかは厳しい顔してた私なんですけどね……
徐庶だけはちょっと……放浪者同士ってことで自然な入りなのもあってか……ということは製作者の狙いにハマってるわけですけど もともと犬系男子攻め×猫系男子受けですしねこの二人。
あと紫鸞くんに受け設定盛りすぎなのでガッツリきててやばいです。
ひろゆきにもBLっぽいって言われちゃってるしねこのゲーム……Pの監督不足ってオイィィィ。
次回はどうせ仁王シリーズと同じように紫鸞くんはオリジンズシリーズの顔であって主人公はキャラクリにするんだろうけど。年齢的におかしいしね
しかし安定のマイナーカプで安心なのであった
無双の交流ってカプ多様なだけあって難しいんだよね
たぶん庶紫が本命な人は少ないであろう…でも本命っていうか左右相手固定まで名乗るべきであろう
だってさすがに攻め違いとか他の奴に回されてるとか無理だし!!!
攻め視点で考えてく奴なんで最初は楽しかった総受けや人気カプもハマればハマるほどNTRにしか思えなくなってくる
それは向こう様も同じことだし
Xは腐垢ではありつつも 普段交流している人はゲームやってる男性や夢女子の方々 って感じなのでちょっと二次カプの本格的萌え話であらぶるさまを見せてるとミュートされちゃうもん…
というわけでチョイこのてがろぐが二次BL叫びちっくになります
オリジナル中心にしたかったんだけどしょうがない
庶紫について考えすぎて体調が悪くなってる!!!!こんな久しぶりの感覚いやだ
でも書かないと……二次は旬もあるし何より解放されたい

清矢くんたちの本編を更新しました。
プロットの日付を見ると去年の十一月には骨組みはほとんどできていたんですが…
ゲームやってたんで遅くなりました
月華離宮の伏魔宴(第五話)夜空と清矢の当主対決(1)
山陰の常春殿、京都の清涼殿ときて、今度は北陸の月華神殿です。
充希のふるさとなんだけどあまり活躍させられなかった…!
詠ちゃんとはイチャイチャしています。
あとは虫も殺さぬ顔した姫宮さまがお気に入りです。
次の話の展開を考えないとなー
本来なら帝都の至極殿編が来るのがすわりがいいんでしょうが
一度ふるさとに戻る予定です。それで日本編は終わりかな。
がんばります…!
感想もらえたら超嬉しい。#ComingOutofMagicianYozora #詠×清矢 #[創作BL]
プロットの日付を見ると去年の十一月には骨組みはほとんどできていたんですが…
ゲームやってたんで遅くなりました
月華離宮の伏魔宴(第五話)夜空と清矢の当主対決(1)
山陰の常春殿、京都の清涼殿ときて、今度は北陸の月華神殿です。
充希のふるさとなんだけどあまり活躍させられなかった…!
詠ちゃんとはイチャイチャしています。
あとは虫も殺さぬ顔した姫宮さまがお気に入りです。
次の話の展開を考えないとなー
本来なら帝都の至極殿編が来るのがすわりがいいんでしょうが
一度ふるさとに戻る予定です。それで日本編は終わりかな。
がんばります…!
感想もらえたら超嬉しい。#ComingOutofMagicianYozora #詠×清矢 #[創作BL]

お久しぶりです。ずいぶん間が空いてしまいました…
Waveboxから反応をくださった方々、ありがとうございます。
ちょっとやる気が出たので詠と清矢の話を書きました。四万字弱あります。
今回はAIでイラストを出す余裕がないんだよな~
わたしが絵も描ければよかったんですが……
今までの話もところどころ修正していかねばなりません……
次で日本編は終わる予定なんですが、夜空とマリーベルのほうの話をもう一話描かないとなりませんな。
どうするべきか。
Waveboxから反応をくださった方々、ありがとうございます。
ちょっとやる気が出たので詠と清矢の話を書きました。四万字弱あります。
今回はAIでイラストを出す余裕がないんだよな~
わたしが絵も描ければよかったんですが……
今までの話もところどころ修正していかねばなりません……
次で日本編は終わる予定なんですが、夜空とマリーベルのほうの話をもう一話描かないとなりませんな。
どうするべきか。

お題「犬系」「人懐っこい」
月曜日は一日会えなかった。たまたま時間割がフル単だったのだ。アルカディア魔法大学も四年生、学部も終わりで、そろそろ卒論が視野に入っていた。俺は「光属性の対闇魔法防御魔方陣」の研究をしてた。弱点属性の克服ってわけで半分、実利。
図書館に行って、夜が更けるまで作業を進めた。先行研究の目録を作り、片っ端から読んでいく。要約を研究ノートにためこんで、重要な論旨やデータを書き写す。一日一冊なんて楽観的にすぎる目算で、外国人の俺たちにとっては、はっきり言って徹夜でやっても時間が足りるかどうかわからない作業。だけど、何としても締め切り三か月前には終わらさないと、論文執筆が後ろ倒しになる。
その日も閉館時間まで居座って、寮へと帰った。比翼コートの前を締め、マフラーにうずもれて行く。
風属性塔の入口には、恋人の詠(よみ)がいた。
「なぁ、清矢くん! ちょっとだけ飲みにいこーぜ」
「門限あるだろ、まぁ、明日は俺午前中空きだけど……飲み屋で徹夜はごめんだぜ」
「ん……でもさあ。今日は会えなかったじゃん。俺、さみしーよ」
ずずっと鼻をすすりあげながら、寒い中待ってた詠のことを考えると、否やは言えなかった。ちょっと歩くだけな、と言って、学内のプロムナードを隣り合って行く。街灯の青白い燐光が、石畳の道路を冷たく照らす。
詠ははっはっと白い息を吐きながら、尾っぽをおおらかに振った。腕を組んできて、嬉しそうに俺を見つめている。つんつんと立った短髪にくっきりした眉毛。すっと切れ長で大きなまぁるい瞳で、口は大きくて豪快。
突っ走ってって用を済ませて、終わったら褒美のために駆け戻ってくる。桜の季節にゃ、花びらくっつけてるなんて日常茶飯事だし、汗くさかったりホコリっぽかったり、剣技の修練で飛び跳ねてる姿は尾っぽの先まで活力に満ちてる。内面も見てのとおり、熱血で純真なんだ。
「詠って、ワンコだよなー」
俺のしみじみした一言に、詠がぴくっとけもみみを揺らす。
「な、なんだよ清矢くん。清矢くんだって狼亜種じゃねぇか」
「それに人懐っこいし」
「清矢守るためにはそれじゃいけねぇと思って、気を付けてるよ」
「じゃあさぁ。尻尾振るの我慢できる? 軍に入ったら俺と話すときに尻尾振ってたらすげえカッコわりーぜ」
「えええ、振っちゃダメぇ? 俺無理だよ。清矢、いじわる言うなよ」
詠はそう言ってけもみみを寝せ、眉根を下げたおねだり顔できゅーんと肩を縮こませた。
いやぁ、素直であざとカワイイ。
俺はちょい悪戯心を出して、コートの内ポケットにしまってある木製のハーモニカを取り出した。
「げっ、何する気だよ、清矢くん……!」
魔具であるそれを見て、詠がちょっとのけぞる。
「実は、ワンコな詠に会いたくってさ。ちょっとだけ、狼になっちゃってみない……?」
俺はそう言って有無を言わせず風塔に引き返した。詠はポケットに手ぇいれながらうつむいてついてくる。なんかちょっと恥ずかしそうでカワイイ。
塔の地階、事務室に入って、卒論のデータ取りのために部屋を借りてもいいかって尋ねる。詠が闇属性の魔法を使って、俺が反属性の光で防ぐ実験をやりたいって。そしたら就寝時間三十分前までの許可がでた。実習室の鍵をもらっていそいそと行く。魔術対策のコードが壁じゅうに刻まれた石造りの部屋を開ける。古い監獄のように壁から切り出された長椅子に座って、ハーモニカを吹く。家につたわるとっておきの秘曲、狼族変化コードだ。
「っ、グルルッ……!」
服を脱いだ詠がそう喉で唸る。髪が消え、ぶわさっと白い毛皮が生えてきて、マズルが伸び、歯が尖る。けもみみ、けもしっぽだけの姿から、完全な獣人になって、そしてだんだん小さくなり、ホッキョクオオカミの体躯になる。その後はすかさず、馴化の曲。詠は尾をぶんぶんと水平に振りながら、座る俺の膝まで四つ足で歩いてくる。
そして、頭をすりすり。両手を膝にのっけて立ち上がっちゃって、ぴょんぴょん跳ね上がりながらぺろぺろと頬を舐めてくる。
「ん、カワイーぞ、詠……♥ 俺の恋人だもんな、俺も詠大好きっ」
顎をわしわしと掻いてやる。なめらかな毛並みの背中を撫でてやる。詠は興奮してきて、俺の膝に乗り上げ、顔を正面から舐めてきちまう。犬くさくて、もう笑える。
「んっ、ん、詠、ダメだろそんな舐めちまったら、ハウスだってばっ、ハウス! あははは、もー、普段欲求不満なのか? こんなに乗っかってきちまって」
緊張感の高い日々の中のちょっとしたお楽しみ。締まった胴をぎゅっと抱くと、嬉しそうな詠は肉球でずいずいと俺の胸板を押してきた。くぅん、くぅんって鼻声で何かを訴えてる。ちょっと腿に何か当たるなって思って、目線を下げたら後ろ脚の間に、ちょっとぎょっとする光景があった。
俺はいそいでハーモニカで元に戻るコードを吹いた。人間姿の、カッコいい気さくな兄ちゃんに戻った詠が、濡れた目で俺を見下ろす。素っ裸で膝に乗り上げたまんま、切ない顔でキスしてくる。
「清矢くんっ、馴化曲、いらねぇよ。俺、好きすぎて頭も身体もどうにかなりそうだ……!」
こうなっちまうと詠は強引だ。寒い部屋の中で、俺のグレーのセーターに手のひらを入れ始める。
飼い主の責任は、甘受する。俺は白旗を上げて顎をのけぞらせ、自分の愛しい番犬に、肌をゆっくりと預け始めた。(了)
#詠×清矢 #[創作BL版深夜の60分一本勝負] #ComingOutofMagicianYozora
月曜日は一日会えなかった。たまたま時間割がフル単だったのだ。アルカディア魔法大学も四年生、学部も終わりで、そろそろ卒論が視野に入っていた。俺は「光属性の対闇魔法防御魔方陣」の研究をしてた。弱点属性の克服ってわけで半分、実利。
図書館に行って、夜が更けるまで作業を進めた。先行研究の目録を作り、片っ端から読んでいく。要約を研究ノートにためこんで、重要な論旨やデータを書き写す。一日一冊なんて楽観的にすぎる目算で、外国人の俺たちにとっては、はっきり言って徹夜でやっても時間が足りるかどうかわからない作業。だけど、何としても締め切り三か月前には終わらさないと、論文執筆が後ろ倒しになる。
その日も閉館時間まで居座って、寮へと帰った。比翼コートの前を締め、マフラーにうずもれて行く。
風属性塔の入口には、恋人の詠(よみ)がいた。
「なぁ、清矢くん! ちょっとだけ飲みにいこーぜ」
「門限あるだろ、まぁ、明日は俺午前中空きだけど……飲み屋で徹夜はごめんだぜ」
「ん……でもさあ。今日は会えなかったじゃん。俺、さみしーよ」
ずずっと鼻をすすりあげながら、寒い中待ってた詠のことを考えると、否やは言えなかった。ちょっと歩くだけな、と言って、学内のプロムナードを隣り合って行く。街灯の青白い燐光が、石畳の道路を冷たく照らす。
詠ははっはっと白い息を吐きながら、尾っぽをおおらかに振った。腕を組んできて、嬉しそうに俺を見つめている。つんつんと立った短髪にくっきりした眉毛。すっと切れ長で大きなまぁるい瞳で、口は大きくて豪快。
突っ走ってって用を済ませて、終わったら褒美のために駆け戻ってくる。桜の季節にゃ、花びらくっつけてるなんて日常茶飯事だし、汗くさかったりホコリっぽかったり、剣技の修練で飛び跳ねてる姿は尾っぽの先まで活力に満ちてる。内面も見てのとおり、熱血で純真なんだ。
「詠って、ワンコだよなー」
俺のしみじみした一言に、詠がぴくっとけもみみを揺らす。
「な、なんだよ清矢くん。清矢くんだって狼亜種じゃねぇか」
「それに人懐っこいし」
「清矢守るためにはそれじゃいけねぇと思って、気を付けてるよ」
「じゃあさぁ。尻尾振るの我慢できる? 軍に入ったら俺と話すときに尻尾振ってたらすげえカッコわりーぜ」
「えええ、振っちゃダメぇ? 俺無理だよ。清矢、いじわる言うなよ」
詠はそう言ってけもみみを寝せ、眉根を下げたおねだり顔できゅーんと肩を縮こませた。
いやぁ、素直であざとカワイイ。
俺はちょい悪戯心を出して、コートの内ポケットにしまってある木製のハーモニカを取り出した。
「げっ、何する気だよ、清矢くん……!」
魔具であるそれを見て、詠がちょっとのけぞる。
「実は、ワンコな詠に会いたくってさ。ちょっとだけ、狼になっちゃってみない……?」
俺はそう言って有無を言わせず風塔に引き返した。詠はポケットに手ぇいれながらうつむいてついてくる。なんかちょっと恥ずかしそうでカワイイ。
塔の地階、事務室に入って、卒論のデータ取りのために部屋を借りてもいいかって尋ねる。詠が闇属性の魔法を使って、俺が反属性の光で防ぐ実験をやりたいって。そしたら就寝時間三十分前までの許可がでた。実習室の鍵をもらっていそいそと行く。魔術対策のコードが壁じゅうに刻まれた石造りの部屋を開ける。古い監獄のように壁から切り出された長椅子に座って、ハーモニカを吹く。家につたわるとっておきの秘曲、狼族変化コードだ。
「っ、グルルッ……!」
服を脱いだ詠がそう喉で唸る。髪が消え、ぶわさっと白い毛皮が生えてきて、マズルが伸び、歯が尖る。けもみみ、けもしっぽだけの姿から、完全な獣人になって、そしてだんだん小さくなり、ホッキョクオオカミの体躯になる。その後はすかさず、馴化の曲。詠は尾をぶんぶんと水平に振りながら、座る俺の膝まで四つ足で歩いてくる。
そして、頭をすりすり。両手を膝にのっけて立ち上がっちゃって、ぴょんぴょん跳ね上がりながらぺろぺろと頬を舐めてくる。
「ん、カワイーぞ、詠……♥ 俺の恋人だもんな、俺も詠大好きっ」
顎をわしわしと掻いてやる。なめらかな毛並みの背中を撫でてやる。詠は興奮してきて、俺の膝に乗り上げ、顔を正面から舐めてきちまう。犬くさくて、もう笑える。
「んっ、ん、詠、ダメだろそんな舐めちまったら、ハウスだってばっ、ハウス! あははは、もー、普段欲求不満なのか? こんなに乗っかってきちまって」
緊張感の高い日々の中のちょっとしたお楽しみ。締まった胴をぎゅっと抱くと、嬉しそうな詠は肉球でずいずいと俺の胸板を押してきた。くぅん、くぅんって鼻声で何かを訴えてる。ちょっと腿に何か当たるなって思って、目線を下げたら後ろ脚の間に、ちょっとぎょっとする光景があった。
俺はいそいでハーモニカで元に戻るコードを吹いた。人間姿の、カッコいい気さくな兄ちゃんに戻った詠が、濡れた目で俺を見下ろす。素っ裸で膝に乗り上げたまんま、切ない顔でキスしてくる。
「清矢くんっ、馴化曲、いらねぇよ。俺、好きすぎて頭も身体もどうにかなりそうだ……!」
こうなっちまうと詠は強引だ。寒い部屋の中で、俺のグレーのセーターに手のひらを入れ始める。
飼い主の責任は、甘受する。俺は白旗を上げて顎をのけぞらせ、自分の愛しい番犬に、肌をゆっくりと預け始めた。(了)
#詠×清矢 #[創作BL版深夜の60分一本勝負] #ComingOutofMagicianYozora
えーーーーっ一話つかってがっつり展開やらないの……!?
がっつり展開やらないとしたらエロいだけの短編書いて発散ってこと…!?