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あおうま
万城目学著『あの子とQ』新潮社 二〇二二年#読書

嵐野弓子十七歳。実は吸血鬼である。現代の吸血鬼は、太陽光、ニンニク、銀製品なんかへの耐性を獲得し、人間に擬態して生きている。唯一、血の渇きについてはまだであったが、それも克服しつつあった。十七歳の誕生日の十日前、証人によって認められると『脱・吸血鬼化』の儀式への参加資格が与えられるのだ。ところが、弓子の前に現れたのは黒いトゲトゲのついた気持ち悪い浮遊球体。「Q」と名乗ったそれに監視される十日間がはじまった。

と言う感じの女子高生活躍ストーリー。このあいだも舞城の女子高生モノ読んだだけに、なんだか食傷してしまった。話もなんか、大したことないのに途中で終わってしまった感じ。でもギャグセンスが面白くて。


「きっと私、ものすごく緊張して、宮藤くんの前で、何も言えないと思う。だから、私が言いたいことをYoutubeに動画でアップして、そのURLを宮藤くんに伝えるの」
 いや、ヨッちゃん、それは――。親友がいきなり何を言い出すのかと混乱していると、
「大丈夫。限定公開モードだから。ちゃんと字幕もつけて、面白くしたから」
 とジャージのポケットから小さな紙を取り出した。(略)うん、新しい。新しいよ。ヨッちゃん。でも、未来を見据えすぎだと思う。こういうときは、もう少しアナログで、シンプルなほうがいいんじゃないかな。


親友・ヨッちゃんのキャラが強烈すぎて、ときどきウザいけど(笑)楽しい。
あと寛永生まれのヴァンパイア・佐久さん。いかにも阿部サダヲさんが演じてそうなキャラでそれも面白かった。

続編よりは、同じ人の『悟浄出立』が読みたいかも。