水瀬結月『和菓子よりあまい求婚 (アズ・ノベルズ) 』 イースト・プレス. Kindle 版. 和菓子職人は、持てる技のすべてを駆使して菓子を語り手に仕立て、 またその物語を際立たせるために、 漆職人の粋を凝らした盆を用いる。 そうした技と技のぶつかり合いが、 本物を極めていくのだろう。
辻占六華(つじうらりっか)は老舗和菓子屋「辻占堂」の長男。しかし、天性の不器用のために職人の道を諦め、実家モデルの「甘味庵」を舞台にした刑事と探偵のバディものミステリで生計をたてている小説家である。職人になれなかったことを悔いつつも、家族を愛するが故に実家にとどまっていた。東京から越してきた幼馴染・石衣桂心(いしいけいしん)は新鋭の若手職人として工場でも一目置かれていた。六華は桂心に密かに想いを寄せていたが、ある日父と桂心が妹・香菜への求婚の創作菓子について話しているのを聞いてしまう。
商業BLも読んでいかないとなと思っていたので和ものを選びました。文章は軽妙で、話も軽快。一般の小説を読んでるのに近かった。お話はひねったところもなく可愛らしいです。和菓子の描写も美味しそう。攻めもスーパーマンではなく、不器用だが実直でかっこいい人って感じで自分ごのみだった。ただ、受けの六華の鈍感さはどうなのか……それがないと話が成立しないとはいえ……独り相撲が多いように感じる。それが両片思いってやつなんだろうか。
それと、六華たちが「義理の息子」っていう設定必要だったんだろうか? 普通に血のつながった実子でよかったんじゃないか。辻占堂のために手伝いする六華のシーンは読者にとっても嬉しいシーンだから。面白かったはずなんだけどなんか批判ぽい感想になってしまった。恋愛シーンよりもその他の部分が面白かったので、作者さんの力量は確か。
#[商業BL]
辻占六華(つじうらりっか)は老舗和菓子屋「辻占堂」の長男。しかし、天性の不器用のために職人の道を諦め、実家モデルの「甘味庵」を舞台にした刑事と探偵のバディものミステリで生計をたてている小説家である。職人になれなかったことを悔いつつも、家族を愛するが故に実家にとどまっていた。東京から越してきた幼馴染・石衣桂心(いしいけいしん)は新鋭の若手職人として工場でも一目置かれていた。六華は桂心に密かに想いを寄せていたが、ある日父と桂心が妹・香菜への求婚の創作菓子について話しているのを聞いてしまう。
商業BLも読んでいかないとなと思っていたので和ものを選びました。文章は軽妙で、話も軽快。一般の小説を読んでるのに近かった。お話はひねったところもなく可愛らしいです。和菓子の描写も美味しそう。攻めもスーパーマンではなく、不器用だが実直でかっこいい人って感じで自分ごのみだった。ただ、受けの六華の鈍感さはどうなのか……それがないと話が成立しないとはいえ……独り相撲が多いように感じる。それが両片思いってやつなんだろうか。
それと、六華たちが「義理の息子」っていう設定必要だったんだろうか? 普通に血のつながった実子でよかったんじゃないか。辻占堂のために手伝いする六華のシーンは読者にとっても嬉しいシーンだから。面白かったはずなんだけどなんか批判ぽい感想になってしまった。恋愛シーンよりもその他の部分が面白かったので、作者さんの力量は確か。
#[商業BL]