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あおうま
暑くて暑くて作業をする気力も削られています
二章のプロットはできたと思うんですが客観的な判断などできぬ…
サイトの崩れも直さなきゃなんだけど部屋が暑すぎて死にそうです
どうするかね
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あおうま
#告知

Waveboxから七月末に応援をくださった方、ありがとうございます!

ピクスクのオンイベ「創作BLオンリー関係性自論3」がハッキングのため中止になりました。
非常に残念ですが当日に短編でも出せればと思っております。
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あおうま
アバウトページからのリンクを刷新しました。
戦国系に関しては実在の人物を取り扱っておりデリケートなジャンルなので
カプ要素のないサイト以外は削除しています。
今までリンクさせていただきありがとうございました。ずっと大好きです。

実はアバウトページはずっとMetaタグで検索エンジンよけをしていたんですけど、書いていなかったりそのことを自身でも忘れていたので、今回明示的にしてあります。安心してくれる人がいればいいけど。
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あおうま
#[創作BL版深夜の60分一本勝負] #[流砂を止めることができれば]
お題「君だけがいればいい」プライド激高こじらせ法学生×百歳超え吸血鬼(若見え)

 その奇妙な男と出会ったのはバイト先の書店だった。法学の学生、桐島英司(きりしま・えいじ)はやたらと時代錯誤なつつまし気な男を見た。縁日や花火大会の予定があるのだろうか、染めのないさっぱりしたしじら織りの浴衣だ。整えられた太目の眉、その下には二重のくっきりした憂いの滲むような瞳。髪型はそれなりに長さを残して切りそろえただけの素朴さで、体格はわりに厚みがあり立派だ、美しいだけでなく雰囲気まで兼ね備えたみずみずしさのある男だった。
 男は女に絡まれていた。女も女で、相当な美人である。スキのない化粧に、乱れのないヘアスタイルは、美意識の高さを思い知らせた。だが、男のほうは彼女の話をいちいちうなずいて聞きながらも、難しい顔で退けていた。やがて、文学賞候補作を並べた目出し棚のあたりにいた二人の影がさっと重なった。男の襟元をつかんで引き寄せた女がいきなり口づけしたのである。英司はレジを空けてしまうことも構わず出て行って、二人に注意をした。
「よそでやってくれませんか? ここは書店で、そういう場所じゃない」
「すみません」
 男はそっと頭を下げ、女には一瞥もくれずに自動ドアから出て行った。女は英司をにらみ、男を追う。「お客さんとトラブルを起こさないように」とは店主から口酸っぱく注意されていたが、英司はとっくに気にしていなかった。事なかれ主義の無能め。
 彼は数日後の昼にもう一度やってきて、レジの英司に話しかけた。
「先日はすみません。出禁になったら困るなと思いまして……あの人、いきなりナンパしてきたんです」
「ずいぶん仲が良く見えましたがね」
「いや、そんなことは……ともかく、申し訳なかったです。いずれまた」
 英司の皮肉まじりの物言いに、彼は困ったように目を伏せ、最後にはにこりと笑った。――そうして、英司はその客を個別に認識した。彼は純文学や現代思想系を中心にしたずいぶんと硬いラインナップの渉猟家のようだった。女子店員によると名物客らしい。関東のベッドタウンで、日常的に和服を着て過ごすライフスタイルは奇異だ。けれど彼の肌は常に人工的でないいい匂いが漂っていた。
 その日はゼミで女子学生のミスを人前でこっぴどくやりこめてしまった。泣き出した女に対して、なぜか教授はそちらの肩を持ち、英司はいらだっていた。バイトに入ると上がり際にその男がやってきた。なんでも注文をしたいという。ISBNもきちんと控えていなかった男の不手際に、英司はあきれ返った。
「今時書名のみでの注文なんか受け付けると思いますか? 時代錯誤もいい加減にしなければね」
「うーんと、店のPCか何かでも、今、検索してくれれば……」
「英司くん、やってあげて」
 店長が冷たい声で命じた。英司は舌打ちしたい気持ちをなんとか抑えながらも書名で検索をした。近代のさほど有名でない人物の歌集で、稀覯本扱いであった。
「インターネット書店だと届いても美本でなかったってことがあるから」
 彼はまじめな顔でそう言い、英司に淡い笑みを向けた。
 バイトを上がると、ちょうど彼が待っていた。
「ごめんね、店員さん。二回も迷惑かけちゃった」
「まったくですよ。いい迷惑だ。最低賃金以上の給料はもらっていない」
 すげなく応対すると、彼は隣に並んできた。
「この間のナンパの時も、今日もありがとう。何だか上の人に怒られちゃったみたいだし……お詫びに、おごらせてくれない?」
「いいですよ」
 馳走になるのはやぶさかでない。成績のわりに、かわいがられるタイプではなかった英司は即座に返事をして、男とともに町に消えた。大衆酒屋は大学の友人たちと向かうしゃれた店とは違った粗雑な生命力があった。男は滝山到(たきやま・いたる)と名乗った。翻訳や文学、文化関係のリサーチで生計を立てているという怪しげな人物になついてしまったのは、おそらく若さゆえの世間知らずだ。そして餌付けされて今がある。SNSの陰謀論やソーシャルゲームのギャンブルに夢中になり、検索サイトのサジェストのみを信じる俗っぽい友人たちとは距離を置く。滝山の家に入り浸るようになるまで時間はかからなかった。
 妙に暑い日だった。滝山の家を訪ねると、自分とそう変わらない年代の男がちょうど出てきた。栗色の髪をツーブロックにした社会人の男はどうも優秀であるがゆえの生きづらさなど感じていないようなボンクラに見えた。彼は英司を見ると憎々し気ににらんだ。英司は喧嘩を買う性質だったから睨み返した。彼は何も言わずに平屋を出ていき、バイト前に滝山の家で課題でもこなそうと思っていた英司はいらだちつつ中に入った。
「あれは、誰ですか。ひどくじろじろ見られたが」
 ガラガラと引き戸を開けてわが物顔で入り込んだ英司の問いを、滝山は何気なしにかわした。
「……君と同じようなもの。俺と長く付き合ってくれる同世代の人間なんかいないから」
「俺とあいつが『同じようなもの』? まあ、お前の社会的地位なんぞに今更言及する俺ではないがね。まったく、社会人だというのに礼儀ひとつ知らない唾棄すべきやつだ」
「鹿目くんはそんなに悪い子じゃないよ。たぶん嫉妬じゃない?」
「へぇ」
 英司は滝山をつくづくと見た。和服の襟元は乱れ、汗じみない肌がわずかに赤らんでいる。ちゃぶ台には飲み干した麦茶が置いてある。初めて目の当たりにしたが、まあ二人はそのような関係であるのだろうと見当をつけた。ちなみに英司は他人と肉体関係をもったことがまだない。
「『君だけがいればいい』なんて言ってあげたら彼も喜ぶのかな。嘘だからやらないけど……」
 考え込んでいる風の滝山を英司は値踏みするように見据えていた。目の前に置かれた餌はどちらなのか。心がさかしまに撫で上げられてゾクゾクする。この年上の奇妙な男がふっかけてきた火遊び。乗ってやるのは悪くないようにも思えていた。(了)
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あおうま
暗くなっていたけど、破天荒マジシャン・天河泪とマッド?魔素工学博士・結城疾風を
「おっさんメーカー|Picrew https://picrew.me/ja/image_maker/4395」様で作ってみたよ!

天河泪(てんが・なみだ)灰狼 使用可能属性:水・光・風
結城疾風博士のロンシャン留学に付き従ったものの、成績不良で追い出された破天荒で女好きで悪知恵の回る不良マジシャン。
佐野義春教授に出会った後はヒョウガ・アイスバーグ男爵の武者修行時代の相棒として注目されていた時期もあった。
その後は英国海軍にて退魔マジシャンとして仕えたが、戦闘中に船が沈み行方不明に。
今は行方知らずとなっている。

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「ときめきの海風・天河泪様の登場だァっ!」
「男爵ぅ~お願いだから助けてよぉ♥泪のオ・ネ・ガ・イ♥」
「疾風のやつふざけんな。どうせ家督を取られるのが怖いだけだよ」
「俺は断じて!まだ!オジサンじゃないからな」

結城疾風(ゆうき・はやて)白狼 使用可能属性:水・光・風
夜空の従叔父。古き武家の家である結城家の嫡男である。眠そうにぼーっとしているように見える。
夜空が生まれた翌年(順和九年)に12歳で天河泪15歳&愛野京15歳を引き連れ、転送石でロンシャンに留学した。
だが、年齢差や進路の違いにより泪・京とは早々に別れ、25歳で魔素物理学にて博士号を取得するまでロンシャンで学徒として過ごす。
博論の実験ではタイムパラドックスを扱ったためにアルカディア魔法大学運命塔では物議をかもし学位が認定されず、
両国の関係が冷え込むきっかけまで作った。(グリーク、ロンシャン、他では認定されている)

帰国後は天山魔法大学にて教授として勤めている。
古老・夏目雅を失った夜空をロンシャンに留学させるよう手配したが、
何と自分の市民IDで密入国した形になっており、一時行方不明となってしまった折は慌てた。
また、汎用系魔法の素「マギカ」の教授・佐野先生の出前授業では最前列に陣取ったが、授業が退屈だったために寝るという失礼な態度をとってしまっていた。
魔法もひととおり使えるが、ロンシャンアカデミー魔法科時代は実験ばかりしていたために実戦力としてはぜんぜん期待できない。
結城家では軍を率いることなどできない。これなら夜空が残ってほしかったと嘆かれたりしており、気にしている。
総じて優秀なのだが、どこか抜けている人物。

「いえ、私に甥についての話を振られても……」
「ヒトはいつか獣でなくなるんだろうか?」
「彼は死んだ。その事実自体はどうしても変えることができなかった。人は私を謗るだろう……ソクラテスは裁判の日に何を言ったか? 私もまた同じく、逃げ隠れはしないのだろうか。想定できる計算結果をすべてトレースしてもなお、まだ残る自由意志というものがあるなら? 全てを終えた今、私はそんな風に考えている」

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#オリキャラ設定
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あおうま
#告知

検索よけ等の管理の都合上、本日をもって二次創作と創作戦国の取り扱いを終了しました。
とくに歴史については、このサイトを始めるきっかけとなったカプで、今も非常に好きです。
今回の決断も含め嬉しいお便りをくださった方も多く、名残惜しい気持ちもあります。
しかし、pixivはじめネット上からは完全に消去することにしました。

二次についてはpixivのほうにすべて移行する予定です。
くるっぷやハーメルンなど他の媒体もありますが、
現役で活動してはいないので保管庫としてそのまま利用しようかなと思います。
アカウントについては、タグ検索をすれば出てくると思うので、こちらからリンクを張っての誘導はしません。

どのジャンルもカップリングも今のオリジナル創作のベースとなっている非常に思い出深い存在です。
改めまして、読んでいただきありがとうございました。
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あおうま
川北 稔著『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書276) Kindle版
詳細

「砂糖」という、人類だれもが好む「世界商品」の歴史をみることで、近代以降のイギリス中心の世界史を解説。アジア、アフリカ、アメリカの鉱山や農場でとれる生産物のために、ヨーロッパ諸国は植民地獲得に乗り出す。十六世紀から十九世紀にかけての世界は奴隷貿易を前提に生産される「砂糖」でひとつにつながっていった――

概説書であるが、非常に面白い。紹介されているのは「世界システム論」(I.ウォーラーステイン)と歴史人類学の方法である。これ、宣伝文句にも書かれてるけど「世界史」選択の学生は読んだほうがいいだろうな。教科書を買いなおすよりよほどいい。「砂糖」という食品からみることで十六世紀以降の流れが具体的にわかりやすくなる。恥ずかしながら、「世界史」は暗記科目として通過しただけだったので、基本的な授業を受けたような気持ち。イギリスで「紅茶」が国民飲料になっていく段階や、上流階級にとってはステータスシンボル、労働者階級にとってはエナジードリンクでもあったという二重性なども勉強になった。ロンドンにあった紳士の社交場「コーヒー・ハウス」が堕落して衰退し、淹れるのがかんたんな「紅茶」のほうが家庭飲料となったために、今あまりイギリスに喫茶店はない、という事実も知らなかったw すべてに歴史ありである。kindle Unlimitedで読んだが紙でも買おうか…とすら思える本だった。

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あおうま
二次と歴史創作についてですが、今後このサイトでの展示をとりやめる方針です。

とくに歴史創作については悩みましたが、今後更新の予定がないです。
私事になるのですが数年前、実の弟が亡くなりました。
長らく、兄弟葛藤のテーマでBLを書いてきましたが、
史実という下敷きがある以上、作中のふたりの落着はすでに決まっており、
それを作品化していくのはあまりにもつらいことです。
二次についてはpixivのほうにはまだ残しておくつもりです。

コンテンツも減ってしまい、自分としてもとても寂しいです。
今まで読んでくれた皆さま、どうもありがとうございました。